COLUMN

意外と知らない!?
新しい時代を担う子どもたちはなぜ「プログラミング」を学ぶのか?

2023.06.01

プログラミング

親が子どもにさせたい習い事として、最近注目を集めている「プログラミング」。2020年度から小学校でもプログラミングの授業が本格的にスタートしたことを受け、早いうちから子どもに学ばせたいと考える親も増えているそう。

とはいえ、「授業でやるから」「何となく将来に役立ちそうだから」という理由だけで習わせるのはもったいない! 親が「プログラミング教育」の根幹を理解し、最適な学びを与えることで、子どもの個性や能力を大きく伸ばすことにつながります。

そこで今回は、知っているようで意外と知らないプログラミング教育の無限の可能性にクローズアップします。

CHECK1プログラミング教育の目的は、子どもたちの将来の可能性を広げること!

プログラミングの授業と聞くと、コンピューターのソフトを使って難しいことを学ぶというイメージを持ってしまいがちです。特にプログラミング教育を受けていない親世代は漠然としたイメージしか持てず「子どもが授業についていけるのか心配…」といった不安を感じてしまう人も多いのではないでしょうか。しかし、小学校におけるプログラミング教育の本来の目的は、専門的な技術や知識の習得ではなく、プログラミングを体験し、自分で考える力を伸ばすことにあります。

科学技術の普及・発展により、AI(人工知能)やIoT、ビッグデータが当たり前となるこれからの社会では、知識や技術の習得だけではなく、それらを状況に応じて活用する能力や自らが考えて行動する力が必要となります。そしてこれらの力を培うことを目的に導入されたのがプログラミング教育です。

プログラミングを体験することで、子どもたちにはどんな力が身につくのでしょうか。期待されている効果はさまざまありますが、その一つに「プログラミング的思考」が挙げられます。そもそもプログラミングとは、プログラムを作成し、人間の意図した動作や処理を行うようにコンピューターに指示を与えることを指します。子どもたちは自分のイメージを実現させるために、コンピューターにどういった手順でどんな指示を与えるべきかを何度も考えるようになります。目的を達成するために、物ごとの仕組みや手順を考え、うまくいかなければ問題を整理し「なぜダメなのだろうか」と試行錯誤する―。こうした経験を積み重ねることで、論理的な思考を養うことができます。

CHECK2プログラミング的思考を身につけ、
豊かな創造力や表現力を育む

このプログラミング的思考は、コンピュータープログラミングにおいてだけでなく、勉強や遊び、日常生活などさまざまな場面に活用することができます。また、プログラミングの考え方や仕組みを算数や理科などのほかの教科に応用させたり、工作や音楽、ゲームなどに発展させたりすることで、創造力や表現力を高めることにもつながります。

「あんなことができたらいいな」「こんなものがあったらいいな」を想像する力やそれを実現させるクリエイティブな力を身につけることも可能になるのです。

ほかにも、さまざまなコミュニケーション能力を育むことができるのもプログラミングの魅力の一つ。わからないことを友だちや仲間同士で教え合うことで、物ごとを順序立てて説明したり、人の話を論理的に理解したりする能力を自然と身につけることができます。多様な人と交流、協力しながらプログラミングに取り組むことで、豊かなコミュニケーションをたくさん経験することができるでしょう。

CHECK3プログラミングアプリなどを活用し、まずは体験することからはじめよう!

では実際に子どもにプログラミングを学ばせたいと思ったらどうすればよいでしょうか。
はじめてプログラミングに取り組むなら、子どもが簡単に使えるビジュアルプログラミング(ブロックやキャラクターなどを使ってプログラミングをする方法)がおすすめです。最近は、自宅のパソコンやタブレットで使えるビジュアルプログラミングのアプリも充実しているほか、思考力や創造力を育む知育アプリも人気を集めています。

ぜひおうちで簡単に実践できる子ども向けのサービスをチェックしてみてください。お子さまに最適なツールや学びの場を提供し、知的好奇心や創造力をどんどん伸ばしていきましょう。

・Viscuit(ビスケット)
/提供元:合同会社デジタルポケット

未就学児や小学校低学年のお子さまにもおすすめのアプリ。シンプルな設計で、プログラミングの基本を理解しやすのも特徴。慣れてきたら迷路やパズルゲームづくりにも挑戦できます。

サイト:https://www.viscuit.com/

・dキッズ
/提供元:株式会社NTTドコモ

50種類以上の学習アプリがそろうdキッズは、プログラミングのアプリも充実。なかでも、キャラクターやブロックを動かしてプログラミングを学ぶ「ドキドキ☆ぷろぐらワールド」や「プログラミングゼミ」は、楽しみながら論理的思考能力を養うことができます。また、空間認識や論理思考といった考えるための土台となる力=「思考センス」を育む「Think!Think!」では図形やパズル、迷路などのミニゲーム形式で、プログラミングに必要な考える力を楽しく自然に身につけることができます。

サイト:https://dkids.docomo.ne.jp/pc

・ワンダーボックス for docomo
/提供元:株式会社NTTドコモ

プログラミング、数理パズル、アート、理科実験などを通して「理数力×創造力」を楽しく育むSTEAM教材。対象は4歳~10歳。アプリとキットの組み合わせで、子どものワクワクを引き出すことができます。2023年7月号よりスタート予定です。

サイト:https://ssw.web.docomo.ne.jp/
wb4d/index.html

・embot(エムボット)
/提供元:株式会社e-Craft

工作好きのお子さまには、ロボットキットもおすすめ。段ボール素材でオリジナルのロボットづくりを楽しんだら、専用のアプリを使ったプログラミングで自作のロボットを動かすことができます。ロボットが動く仕組みを深く理解できるのもメリットの一つ。

サイト:https://www.embot.jp/

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