COLUMN

親子で学ぼう!
身近なものからはじめる、おうち学習体験

2023.06.01

おうち学習体験

子どもの学習意欲を引き出したいと思っても、何から始めればいいのかわからない…と悩む保護者の方は多いのではないでしょうか。習い事をさせることも一つの方法ですが、もっと身近なところにも学びの種は転がっています。たとえばスーパーへの買物や休日のさんぽなど何気ない日常の一コマも、使い方次第で有意義な学びの時間に早変わりします。そこで、今回は手軽におうち学習を実践するヒントをご紹介します。

ヒント1マネー教育が今アツい! 
お金の大切さを学び、生きる力を
身につける

おうち学習の入り口としておすすめしたいのが、海外ではメジャーであるものの、日本ではこれまであまり行われてこなかったマネー教育です。しかし、最近は学校現場でもお金に関する授業が積極的に取り入れられ、マネー教育への関心も高まっています。マネー教育の目的は、社会で生きていくために必要なお金に対する正しい知識と判断力(金融リテラシー)を身につけること。早いうちから正しくお金と向き合い、必要な知識とスキルを育むことが重要です。

マネー教育のなかには、ご家庭で手軽に実践できるものがたくさんあります。その一つが子どものおこづかいです。これまで月にいくらと決めていたおこづかいをプレゼン制や年俸制にするなど一工夫してみるのはいかがでしょうか。何のためにどれくらいのお金が必要なのかを子どもが親にプレゼンする、また一年間分のおこづかいを渡して年間計画を立てるといった経験を通して、お金を得る苦労や管理の必要性などを身につけることができます。お子さまが小さい場合は、一緒に買物をするだけでも十分。モノの値段を覚えたり、買物(支払いやおつりなど)の仕組みを理解したりすることもマネー教育の第一歩になります。

また、最近は家庭でできるマネー教育の教材やサイトなども続々と登場しています。クイズやゲームをしながら、おこづかいの使い方を学んだり、経済に関する知識を身につけたりすることができるので、ぜひ活用してみましょう。

・お金の使い方と計算がわかる 
おかねのれんしゅうちょう(発行/学研プラス)

小学校入学前の子どもを対象にした、お金の使い方を実践的に学べるドリル。お金の種類や金額の大小比較など、おかねの基本を楽しく学ぶことができます。

・ファイナンスらんど

財務省が提供する小学生向けのコンテンツ。クイズやゲームを楽しみながら、日本の財政や税金について理解を深めることができます。

ヒント2デジタル時代を生きる上で
欠かせない! 
親子で学ぶ「ネットリテラシー」

生まれた時からインターネットを利用することが当たり前の社会に生きる子どもたち。しかしインターネットは何でも検索ができ、さまざまな人とつながることができる便利なツールである一方、ネットいじめや情報漏洩といったリスクが潜んでいることも。そこで必要となるのが、インターネットを適切に活用する能力であるネットリテラシーです。子どものうちから正しい知識をきちんと身につけておくことは、トラブルを回避し自分を守ることにもつながります。

そこで、ご家庭でも日頃からインターネットにおける「マナー」や「ルール」をしっかりと話し合うことが大切です。ネットリテラシーに関するサイトや教材を参考にしながら、一緒にルールやマナーを決めたり、「こんな時どうする?」といった会話をしたりすることで、自然と子どものネットリテラシーを高めることができるでしょう。

・上手にネットと付き合おう! 安心・安全なインターネット利用ガイド

総務省が提供するインターネットに利用についてのポータルサイト。誹謗中傷対策啓発に関するスペシャルアニメ「鷹の爪団の#NoHeartNoSNS大作戦」など動画コンテンツも充実しています。

・子どものあんしん・安全

NTTドコモが提供するケータイやスマートフォンを持つ子どもとその保護者の方向けのサポートサイト。子どもの安全なスマートフォンデビューをサポートする「ドコモスマホ教室」の開催や、子どもにスマートフォンを持たせる保護者の不安解消の手助けとなるような情報提供を行っています。

・Be Internet Awesome

Googleが提供する子ども向けのデジタル利用に関するルールやマナーを学べる教材。子どもとオンラインの安全性などを話し合うきっかけづくりにもおすすめです。

ヒント3いざという時のために!
親子で学ぶ「防災さんぽ」

日常生活の中で実践できる学びとしておすすめしたいのが「防災教育」です。日頃から家庭内で防災意識を高めておくことは、いざという時に自分の身を守ることにつながります。そこでご紹介したいのが、親子で一緒に学べる「防災さんぽ」です。

やり方は簡単。まずは、お子さまと一緒に自宅から指定避難所までをいろいろなルートで歩いてみましょう。この時に大事なのは、ただ歩くだけでなく地震などの災害を想定しながら、お子さまと一緒に危険な場所がないかを観察すること。倒れそうなブロック塀や落ちてきそうな瓦などがないかなど、避難する時にお子さまが安全に歩けるかを確かめることが重要です。また、実際に歩きながら住んでいる地域の特性を知ることで、災害発生時の危険な場所を深く理解することにもつながります。

そしてさんぽの後は、お子さまと一緒にオリジナルの防災マップをつくってみましょう。避難所までの道順だけでなく、発見した危険ポイントや気づいたことを親子で話し合いながら地図に書き込むことで、さまざまな学びを得ることにもつながります。

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